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内窓リフォーム
生活の質は窓で変わる!
リフォーム前後の違いをYKK APの体感ショールームで実感
2022/07/06
リフォーム前後の違いをYKK APの体感ショールームで実感
ライターの中馬さりの(@sarino_ch)です。
突然ですが、YKK AP株式会社の体感ショールームに行ってきました!
住まいの窓やドアからビルのファサードまで、最新の快適性をお届けしているYKK AP。
そのショールームは全国にあるのですが、今回は東京品川駅にある「体感」ショールームにお邪魔しました。
※YKK AP 体感ショールームへの来館は、リフォーム会社など建築・設計関係者経由での予約が必要です。
今回はオレンジデザイン株式会社のプランナー、菅原さんに一緒に行ってもらいました!
YKK APの体感ショールームとは
YKK APの体感ショールーム
出典:YKK AP公式HP
ショールームといえば、いろいろな商品がずらっと展示されていて、性能や使用感を確かめられるイメージではないでしょうか?
YKK APの体感ショールームもその点は同じ。
ですが、近頃行われている住宅の高断熱化に向けて、高性能窓の快適性を見て・感じて・比較できるのだそう。
確かに「窓をリフォームすると部屋の温度が2度変わる!」といわれても、正直、ピンときません……。
そんな私でも実感できるのでしょうか?
それほどの変化なら、冷暖房の使用も控えられて省エネ・節約になるかも!
期待が高まります。
YKK APの体感ショールームはとても広くて、いくつかのゾーンにわかれています。
スタッフの方にご案内してもらいつつ、まずは断熱効果の体感ROOMに向かいましょう!
寒さの原因はほとんど「窓」だった
断熱効果の体感ルーム
出典:YKK AP公式HP
断熱効果の体感ROOMは、0℃~5℃に設定された巨大な冷凍庫の中に、外皮性能が異なる5つの小部屋が入っている場所です。
それぞれの小部屋に出入りして、空間内の温度ムラや結露の具合を確認できます。
そもそも、人が楽に出入りできる大きさの小部屋が5つも入る巨大冷蔵庫なんて初めて見ました……!
小部屋の中は暖房室と非暖房室にわかれています。
暖房室には大きなモニターがあって、自分や窓、壁などの温度をリアルタイムで確認できます。
サーモグラフィで表示されるので、どこがどれぐらいの温度かは一目瞭然。
さらに、窓や床に触れてみると、明らかに差があって驚きました。
まあ、外は極寒ですからね……!
とくに非暖房室は外の冷気を壁と窓だけで遮断しただけですから、昭和55年基準や平成28年基準の部屋は半袖でいるのが辛いくらいです。
でも、YKK AP推奨仕様の部屋は暖房から離れても足先が冷えずに済みました。
冷気をおさえるとバスタイムの脱衣が楽に
冷気をおさえるとバスタイムの脱衣が楽に
住宅でイメージすると、暖房箇所はリビングなどで、非暖房箇所は廊下や脱衣所にあたります。
そういえば、真冬の脱衣所の寒さって嫌ですよね……。
少し怖い話ですが、暖かいところから急に寒いところへ移動すると、血圧が上昇し、心臓発作や脳血管障害を引き起こす「ヒートショック」のリスクも上がるそうです。
寒い部屋を体感した後だと、他人事とは思えません。
ヒートショックのリスクは室内の寒暖差を減らすことで軽減できるそう。
家庭内の死亡事故を防ぐためにも、寒暖差対策は必要ですね。
ちなみに、スタッフの方いわく「窓は熱の出入りが1番多く、ほとんどの寒さの原因」なのだとか。
個人的には「夏は暑くて冬は寒いもの」という意識があったのですが、窓を気にすればもっと快適に過ごせる気がしてきました。
窓で冷暖房費の節約ができる
ところで、もし窓で冷気をおさえられたら冷暖房費を節約できますよね……?!
YKK APのカタログを見ると、アルミサッシを使用した単板ガラスの窓にLow-Eニュートラルという内窓をつけただけでも、冷暖房費は約28%も節約可能とのこと。
1年間の冷暖房費が75,500円ほどなら、54,100円くらいになる計算です!
基本的に家は一生の拠点ですから、これから約2万円ずつコツコツ節約できるなんて嬉しいですね。
※YKK AP 2022年6月のマドリモに掲載。カタログは公式サイトでも公開されています。
結露が少なくなってカビやダニの心配も軽減
また、内窓付きの部屋で驚いたのは、結露の量が圧倒的に少なくなっていたことです。
内窓がついていない部屋
こちらが内窓がついていないお部屋です。
私としてはこの状態が見慣れているというか、室内外の温度差がある場合、どうしても結露は発生してしまうというイメージがあります。
でも、これをそのままにしておくと、カビやダニが発生してしまいます。
小さいお子さんがいたり、喘息や肺炎を患っていたりする方はとくに注意したい部分ですよね。
ただ、仕事や家事、育児などの生活をしながら小まめに掃除するというのは、あまり現実的ではありません。
内窓をつけた部屋
そこで内窓をつけると……!
こんな風に、窓本体が冷えにくくなり、結露の発生を抑えることができるのです。
画像で見てみると圧倒的な差ですよね。
もしかして、暮らしやすさを追求するならこだわるべきポイントは窓なのかも……?!
ガラスの遮熱性能で快適性に差がでる
15種類の窓で比較できるエリア
出典:YKK AP公式HP
続いて向かったのは、ガラスの遮熱性能を15種類の窓で比較できるエリア。
単板ガラスやLow-E複層ガラスなど、それぞれの窓の向こう側は真夏を想定した環境になっていて、私達は室内からガラスに触れる形で体験できます。
単板ガラス
一般的なガラス。費用を抑えたい方におすすめ
複層ガラス
2枚のガラスの間に中空層をつくることで1枚の時よりも優れた断熱性能を発揮するガラス。
Low-E複層ガラス
複層ガラスの内側に熱の伝わりを抑えるLow-E膜をコーティングして性能を向上させたガラス。
見た目は単板ガラスと全く同じなのに、西日対策や紫外線による色あせ防止にも効果的!
大きい窓の戸建てや、遮るものが少ない高階層のマンションだと、太陽の光がどんな風に入ってくるかで室内の温度がかなり変わりますよね。
リフォームされる中には、西日がきついお部屋だけLow-E複層ガラスにするなど、複数のガラスを組み合わせて調節される方もいるのだとか。
また、お日様の光は浴びたいけれど焼けたくない私としては、Low-E複層ガラスの紫外線カット効果が気になりました。
外にでる時だけでなく、お家でも紫外線ケアができるなんて、嬉しい方も多いのではないでしょうか。
テレワークで遮音性能が重視されるように
続いては遮音性能を比較できるエリアです。
こちらでは犬やピアノ、会話、自動車、電車、飛行機、花火などの音源を、窓を挟んだ向こう側から流します。
周波数や音量も設定できるので、どんな音をどれだけ遮音できるかを確認できます。
とくに変化が顕著だったのが「内窓プラマードU」です。
こちらは一般的な単板ガラスにアルミフレームを使った窓に、樹脂フレームで内窓を設置。
二重窓にするというものです。
数字でいうと、外からの音を15dBほど低減しているそう。
確かに、犬の鳴き声も微かに聞こえるような、聞こえないような程度になっていました。
例えば、外の騒音が80dBほど(クラクションが鳴っているような大通りのイメージ)であった場合、一般的なアルミサッシと単板ガラス(5mm)の組み合わせだと室内で感じる音は大体55dBほどになるそう。
これは外の音がかなり気になる状態です。
でも、外窓にフレミングⅡ引き違い窓外付け枠と単板ガラス(5mm)、中間に84mmの空気層、内窓はプラマードU単板ガラス(5mm)という組み合わせであれば40dBほどまで抑えられるのだとか。
40dBといえば図書館並みの静けさだそうです。
かなりの変化といえますね。
とくに今は、自宅で作業をしたりお家時間を大切にしたりする方も多く、音関連の環境改善は大人気とのことでした。
樹脂窓は塩ビ(PVC)でできているため雨風に強く長持ち
そして、樹脂窓ってとても丈夫なんです。
樹脂と聞いて思い浮かべるものって何でしょうか?
私はポリバケツや洗濯バサミのような身近なものをイメージしたのですが、これらはポリプロピレン(PP)という素材です。
耐久性はそれほど高くなく、大きな負荷をかければ変形したり割れたりしてしまいます。
対して、樹脂窓に使われているのは塩ビ(PVC)という素材です。
こちらは水道管や下水管、配水管に使われているもので、さびにくく、腐食せず、圧力や衝撃に強いという特徴があります。
雨風に晒される機会の多い窓が、常に私達の生活水を運んでいる水道管などと同じ素材で作られているなんて、とても心強いですね。
実際、体感ショールームには10年以上も外で使用された窓枠が展示されていたのですが、よく見なければ傷も見つけられないような綺麗さで驚きました。
色によっては風合いがでて馴染んでいるようにさえ見えるほどなんです!
さらに、台風や事故などで何かがぶつかり割れてしまった場合も、破片さえあれば元通りに接着できるとのことでした。
何度も買い替えられるものじゃないからこそ、この丈夫さはとても魅力的ですよね。
内窓で好みのデザインを実現
また「内窓プラマードU」は、カラーがとても豊富なんです!
明るい木目調にして他のインテリアと揃えたり、壁の色と同じにして統一感をもたせたり、好みのデザインを実現できます。
そういえば芸能人の方が壁紙も窓枠も真っ白なお部屋に住んでいて「素敵だなぁ」と思ったことがありました。
とくにリビングの窓枠は目立ちますから、お部屋のコーディネートとしても窓って大きなポイントですね。
こだわりがたくさん!YKK APの窓をつくる技術
他にも、YKK APのこだわりが展示からたくさん感じられました。
中でも「これはいいなぁ」と思ったポイントをご紹介します!
豊富な格子デザインでお部屋を演出
まず、格子デザインがとても豊富なんです。
組子と和紙調ガラスを組み合わせて和障子のような雰囲気を演出したり、化粧額縁をつけて壁紙との色を揃えることもできます。
とくに素敵なのが畳の部屋に和障子テイストの格子を組み合わせたお部屋。
障子紙の張替えが不要になりますし、冬も暖かい窓辺になります。
お日様の光もふんわりと入るため、明るく過ごしやすい和室を作ることができていました。
スッキリとしたふかし枠も人気の理由
マンションでも利用できるふかし枠があることも大きなメリットです。
ふかし枠とは内枠を取り付ける時の奥行き寸法を確保するための延長部材。
マンションの窓の多くはこれが必要で、そのために窓の下部に伸びるような補強部品も着けていました。
でも補強部分までつけると見た目があまり良くなく、諦める方も多かったそう。
YKK APの場合は、専用の連結部品を使うことで下枠の垂れ下がりを防止し、たて枠と下枠をビス固定する独自の技術を駆使。
奥行き寸法が少なくても補強部分をつけずに済むため、見た目がスッキリとお洒落になりました。
特許取得済み!ワンタッチで閉まる戸先錠
ワンタッチで閉まる戸先錠
窓とカギの開け閉めが一度にできる「戸先錠」の用意もありました。
左右の引手に鍵がついているため、どちらを使ってもカギが自動でかかり、かけ忘れを防げます。
ところで、住宅への侵入盗の約6割が窓から行われているというのはご存知ですか?
長い付き合いになるお家だからこそ、防犯意識はしっかりともっておきたいですよね。
YKK APの戸先錠はデザインがミニマルで見た目がスッキリ。
そのため外からカギの位置が特定しにくく、防犯効果が見込めます。
また、テラスやベランダなどの屋外に締め出されてしまうのを防ぐために、片手で操作できるロック機能がついている点も安心できるなと思いました。
YKKAP公式サイト参考:警視庁ホームページ 平成27年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向より
生活の質は窓で変わる!窓でリフォーム後の暮らしを整えよう
YKK APの体感ショールーム
いや~~、YKK APの体感ショールームで初めて窓に注目したんですが、奥が深いですね!
「窓」という一部分を気にするだけで
  • ・断熱性が高まって暖房代の節約ができる
  • ・結露を減らしてカビやダニの発生を抑えられる
  • ・日射熱をカットして冷房代を節約できる
  • ・防音性が高まり過ごしやすくなる
など、たくさんのメリットがあるのも魅力的ですし、他の家具にあわせたカラーに変更したり紫外線をカットしたり、我が儘をいえる幅が広くてびっくりしました。
高額か・お値打ちかの二択だけではなく、本当に欲しい効果を得られるように複数のガラスとフレームを組み合わせて値段を調整できるのも嬉しいですね。
ぜひリフォームの際はキッチンやリビングといった夢があふれるスペースはもちろんのこと、窓までぜひご検討ください。
思い入れのある我が家で過ごす日々が、より快適になるかもしれませんよ!